馬鹿になっても、これだけは

今朝の定点観測

 −18.4℃

いつものGSの温度計、午前7時。



昨夜の母は、ディサービス帰りで疲れたか早く横になりたいと言うところをなんとか20時まで起こして置いた。


寝かせて5分しないでモソモソしはじめた。

こうなるから寝せられないと言っても聞くものでない。


起きていればとベッドに座らせ私らも早々に寝ることにしたのだが、母が「財布を隣の屋根の雪の下に置いて来た。見に行くから立たせて」と言い始めた。

一人で立てもしない人がどうやって隣の家の屋根になんかできるのさぁと言おうが思い込んだら聞く耳持たず。

それこそ隣に聞こえるくらいの声で「隣の家の屋根に財布を置いたのは私が悪い」と延々と。

「いくら馬鹿になっても、これだけは間違いない。見て来なかったら、無くなってしまうかも知れない」と。

いい加減イヤになってふすま閉じて自分のソファベッドに戻ったら聞こえてくる声のトーンが変わった。

いつの間に滑り降りたのか、カーペットの上で立てずにくるくる回りながら立とうとしていた。


人の言うこと聞けないなら自分で行って見てくればいいと抱え上げて立たせるが、今度は「こんな恰好では寒い」と。

ひとまずベッドに腰掛けさせる。

もう1時間だ。こちらの方がバテぎみ。


いい加減、横になるかと放っていたら、また、いつの間にか床に滑り降りてイザって来ていた。


何するのと聞いたら、もう忘れていた。



「見てくるから」と一言いえばこんな2時間もかかることなかったろうに、、、、、、、、