見ている前で転倒

アラームにベッドにかけつけた。

見ている前で、母が転倒だ。


母は、ベッドから降り立つとその場ですぐにパンツを下げて脇のポータブルトイレに向かおうとするが、その歩みを進める間なく擬関節の左肩から地面にタックルするかのように倒れた。
左手を体の下にして起き上がろうともがいて見えるが、左手を抜き出すようには動けない。

円背で丸まる姿は、抱え起こそうにも手をかけるところがない。


やっと抱え上げても、左肩の痛みを訴えるわけでもない。


倒れたショックでモモヒキを濡らしていたが、トイレに座ってもしっかり出た。


寒くて起きる回数が減っているのか、眠って漏れているのに気付かないのか、起きる間隔があいている。



それでも、「起こされた」とシッコして「どこ行くの、起きるんでしょう」と歩み出そうとする。

まだ夜中だ!
しっかり目を開けて、周りを見てみろ、と言ったら照りつけているから明るかった。