起きる時間でしょう

3時55分、シッコに起きた母は「何時ですか」と聞いた。


4時11分、「起きる時間でしょう」と母は、起き上がった。


4時32分、立ち上がろうとする母がアラームを鳴らした。
どうしたのと声をかけたら、コテンと横になった。


5時5分、「シッコしたいの」と立てずに母はポータブルトイレのポールを掴みに行っている。
ベッドに戻った母は、「ここに寝ていいの」と聞いた。


5時25分、起き上がった母は「起きたらダメでないか」とベッドのへりに掛けている。

黙っていたら、5分ほどしたら横になった。
布団をかけに行ったら、「起きたら、邪魔になるかと思った」と。



NHKプロフェッショナルで、介護福祉士和田さんは人の尊厳にとことん付き合おうとしていた。

母にすれば太陽が上がったのだから、起きて何かしたいのだろう。
「草取りする」という言葉も出なくなった。

何したいかはわからなくなったが体は反応して起き上がるが、その先立ち上がることまではできない。

拭き掃除を示唆された野村さんが小さな生き甲斐を見出したように役に立つ実感を家で味わうには、私らが早起きしなけならんかな。

デイサービスでは食後の食器拭きの仕事を先を争ってしてますよと言っていた。
こちらの創造力が枯れている。